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院長に聞く天然歯を守ることの重要性~院長インタビュー~
天然歯を守るには
普段のケアと定期的な
歯科検診が大事
天然歯を失わないために、何が重要ですか?
天然歯を長く保つためには、日常のケアと定期的な歯科検診が非常に重要です。まず基本となるのは、正しい歯磨き方法を実践することです。毎日の歯磨きで歯垢(プラーク)を効果的に除去し、フロスや歯間ブラシを適切に使用して歯と歯の間や歯周ポケットをきれいに保つことが大事です。
加えて、食生活も大きく影響します。砂糖を多く含む食品や飲料の摂取を控えて、バランスの取れた食事を心がけることで、虫歯や歯周病のリスク、アレルギーを減らすことが可能になります。
定期的メインテナンスによって、多くの天然歯を長く健康に保つことが可能になります。それは使いやすい良い入れ歯の条件に欠かせません。
天然歯を失う主な原因は何ですか?
天然歯を失う主な原因としては、虫歯、特に歯周病が一般的です。
虫歯は、歯のエナメル質を侵す病気で、主に食事の際に摂取する糖質が原因で発生します。口内の細菌はこれらの糖質を分解し、酸を生成します。この酸が歯の表面を溶かし、虫歯を引き起こします。
歯周病は、歯を支える歯肉(歯茎)、歯槽骨(歯を支える骨)、歯周組織に炎症が起こる病気です。最初は歯茎の炎症(歯肉炎)から始まりますが、放置すると徐々に歯槽骨へと進行し、歯周病(歯槽膿漏)に発展します。重症化すると、歯がグラグラと動くようになり、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
天然歯を失った場合、どのような治療を?
天然歯を失った後の治療には、主にブリッジ、入れ歯、そしてインプラントの3つの選択肢があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、患者様の口腔内の状態、健康状態、ライフスタイル、ご予算に応じて最適な方法をご提案します。
いずれの方法を選択する場合でも、患者様お一人おひとりのニーズに合わせた治療計画を立てることが重要です。天然歯を失った場合でも、適切な治療によって健康で機能的な口腔環境を取り戻すことが可能です。
予防はQOL(生活の質)
を高めて
健康寿命を延ばす
ためにも不可欠
定期的メインテナンスの重要性について教えてください
予防は、単にお口の病気を防ぐだけではなく、患者様のQOL(生活の質)を高めて、健康寿命を延ばすためにも不可欠です。そのため、当院では定期メインテナンスや歯科検診を通じて、初期段階での疾患の発見と治療に努めています。患者様お一人おひとりに合わせたオーダーメイドの予防を提案し、適切なブラッシング方法や食生活のアドバイスなど、日々の生活の中でできる予防策も積極的に指導しています。
私たちの体は、口腔内の健康状態と密接に関連しており、歯周病や虫歯などの口腔疾患は、心臓病や糖尿病などの全身疾患のリスクにつながることが知られています。
例えば主訴が虫歯でも、生活習慣病などの持病があれば、それに対するアドバイスも?
はい、可能な限りアドバイスするようにしています。
運動と食事はどちらも大切で、片方だけでは不十分です。患者様の全身的な健康に少しでもお役に立てるように、そして患者様から質問があった時に答えられるように、私自身も日々の勉強と、毎日の自分たちの食事には非常に気を遣っています。
3ヶ月に1回・20分〜30分程度の時間を
自分の健康のために活用する
サイトをご覧の方へメッセージをお願いします
今ある症状を改善する「治療」も大事ですが、それと同じくらい、病気にならないようにするための「予防」が大事です。なので是非、定期メインテナンス・歯科検診を活用して健康維持・病気予防に繋げていただければと思います。
「検診に行く時間がない」とおっしゃる方もおられるかもしれませんが、3ヶ月に1回、20分〜30分程度の時間をご自身のお体の健康のためにご活用ください。それだけでお口の病気予防に繋がり、ご自身の大切な天然歯を長く保つことができるようになるはずです。